はんのこぶろぐ

はんのこしょんぼりがマイペースに日々のあれこれを語るんだと思います

ジエンド・オブ・レギオス

さすがにこんな安直なタイトルじゃあなかったですね。

と、いうわけで鋼殻のレギオス25巻を買いまして読みまして、ちょっとした感想です。

内容としては、単行本未収録短編が三つと後日談が二つ。

未収録三編は何というかその、今更日常話をされてもなあという。短編が特に多いレギオスではよくあった事ですが、時系列順に読めない単行本派の痛いところです。2007年本誌収録て。 物語の内容はいつも通りの日常レギオスでした。最終巻にしてハーレイキリクが目立つか!? と思ったけどそんなことはなかったぜ。

後日談1「パーソンズ」については、24巻で目立たなかった人々の説明! ってな感じ。キャラの割に、仲良し三人娘の中で影が薄かったミィに焦点が当たってたのは良かったですね。 他のキャラは……いいのかそれで、って気がしなくもない。サヤとアイレインのその後はもう描かれないんですかね……。

後日談2「ハイ・ブースター」は、24巻ラストの補足的内容。レイフォンとフェリが何のために旅立つことになったのか、ほんの少しだけ語られます。 突然新用語がポンポン飛び出すのはもはやレギオスの様式美ですね。読者が置いてけぼり食らうか否かの瀬戸際で話が展開するっていう。俺は何とか。アーティッシャって誰だっけ? ってなりなしたけど。 レウが重鎮になってたりエーリ先輩が重要なファクターになってたり。ツェルニの生徒はどんだけすごいんだ。エーリ先輩はエドと絡んでる頃から明らかにゼロ領域見てそう感じでしたけどね。 ちなみにニーナ隊長はだいたい30代半ばぐらいと考えてよろしいですね? 妙齢の女武芸者とかとっても素敵じゃないですか! 最後の挿絵はもっと大人っぽさ出しても良かったんじゃ!!!  今巻の燃えポイントは隊長が雷迅を使うところですよね。ますます人外な実力を身に付けている模様です。それでも雷迅を放ってくれるあたり、とっても隊長です。 あ、若干話が反れますが、レギオスのはんのこ的ベストバウトはディックとニーナの雷迅のぶつかり合いです。13、14巻あたりだったかな?  ……って、何気にスカーレットオラトリオから10巻も進んでるんですね。もっと最近だったような気がするなあ。発刊の早さをひしひしと感じます。

閑話休題。全体的に、良くも悪くもテンションの上がり下がりの無い最終巻でした。個人的にはもっと余韻に浸れるようなお話が欲しかったなあ。でもまあ雨木先生は24巻でやり切ったみたいな雰囲気でしたし、こんなもんですかね。

総評的な。 レギオスの良さは「無数の突っ込みどころがあるけど、それを補って余りある勢いがある」ことだと思ってます。 大味だけど練り込まれた世界観、癖の強い魅力的なキャラクター達、本編を食いかねない前日譚、テンポの良い戦闘描写。 適度な厨二要素とラブコメ要素をもつ、ライトノベルらしいライトノベルだったんじゃないかなと。 個人的に一番評価したいのは、作中の戦闘インフレからレイフォンを脱落させた事(終盤なんだかんだでついてってますが)。天才主人公TUEEで突っ走りそうで突っ走らなかったのが良かった。レギオスの物語を味のあるものにしたと思います。十七小隊隊員のレイフォンとして、最後まで戦いきったのが好感度大でした。

あとカバー裏ピンナップのディフォルメオナゴ達が超カワイイですね! 特にフェリ。フェリは私大勝利だしね仕方ないね。

そんな訳で、雨木シュウスケ先生、深遊先生、長いことお疲れ様でした。素敵な物語をありがとうございました。